根管治療は、一度目の治療での成功率は90%以上とされていますが、再治療になった場合の成功率は約60%といわれます。
再発のリスクを回避するために大切なのは、患部を丁寧に洗浄し、薬剤の充填精度を高めるという基本に忠実な治療です。そのため当院では、これまでの実績におごることなく真摯に基本と向き合い、場合によってはマイクロスコープやラバーダム、ニッケルチタンファイルなどの器具を活用しながら、緻密に治療しています。
しかし、まれに歯の根の先で神経の管が小さく分岐している方がおられます。側枝と呼ばれる部位ですが、そういった形態の歯牙は完全な消毒が難しい場合もあります。マイクロスコープ等を使用したとしても根の中の先端付近を直接目視することはできないため患歯の予後は悪くなりがちです。そのような歯であっても、症状に応じて歯根端切除術や抜歯再植術などが適用できるケースもあり、なるべく抜歯にならないように尽力いたします。